Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

冷え性でお困りの人に

冷え性でしもやけみたいになっていて困っている
 
という相談いただきました。
質問有難うございます。
 
 
 
冷え性にもいろいろあるんですが、多くの人がなりやすいパターンとその対処法をお話します。
試してみてください。
 
 
なんで冷え性が起こるのか?
 
寒いからです。
 
寒いと体温が奪われます。
ご存知哺乳類は恒温動物(こうおんどうぶつ)といって、常時体温が36-37度になるように調節されています。
血液循環のおかげで全身どこでもほぼ一定の温度になっています。
 
寒さで体温が奪われると身体が感じると、身体をあたためて体温を維持しようとします。
服を着たり、身体をこすったりはだれでもしますよね。
もっと寒かったりすると筋肉にブルブル運動させて熱を生み出させようとします。"凍える"動作がそれですね。
でも、だんだん寒さになれてきて、気持ちは寒くはない、でも体温を維持しにくくなる。
 
熱はどこから逃げていくか? 体の表面=体表です。全身の皮膚から出ていってしまいます。
なるべく体温を奪われたくない身体は、手足の先端などに血液がいかないようにします。
 
動物は頭や胴体にある内蔵が壊れると生存が難しくなります。
逆に言うと、頭や胴体があれば"生きていられる"のです。手足は無くても"生きていられる"のです。
"ほかを犠牲にしても頭と胴体だけは守ってなんとか生き抜く" そうプログラムされているのが動物です。
 
体温が奪われていくと、トカゲのしっぽ切りの用に、手足への血流を減らし、体温低下を防ごうとします。
酸素も栄養も血流にのって届けられるので、血流少ない時間が長くなった手足は冷感や痛み、肌荒れ、感覚異常が出て来るというわけです。
 
手袋や靴下履いているのに改善しないのは、頭と体幹が冷えていて、手足の血流が減らされたままのことがあります。
 
 
冷え性に悩む人はぜひ頭と体幹を温める工夫を知てください。
運動したり筋トレして筋力高めるのも効果的。熱は筋肉で作られますから。
それでも治らなかったら近所の医者に相談 !